新おみやさん



マンションの一室で、元コンパニオンの恭子（かでなれおん）が絞殺された。

発見者のパート 従業員、絹子（石田えり）は、恭子の部屋から五重塔を撮影させてもらおうと上がり込んで遺体を見つけたらしい。

遺体の手には２０１０年の祇園祭の際に喫茶店で配布した冷やしあめの無料券が握られていた。


それを聞いた鳥居（渡瀬恒彦）は、２年前の祇園祭の宵山の日に建設現場から鉄パイプが落下した事故を思い 出す。

１人が死亡し１人が負傷したその事故で亡くなった栗原（大高洋夫）が、同じ券を所持していたのだ。

事故現場 には氏名不詳の長い髪の女性がいたが、彼女は姿を消したという。

絹子のもとを訪ねた鳥居とちはる（京野ことみ）は、絹子が栗原の妻で、鳥居家と親交がある古い家柄の出身であることを知る。