時代と戦った教師たち
第三夜

担任の女性教師に反抗的な態度を取る男子生徒の転入をきっかけに学級崩壊が始まる。
さ らに女性教師が男子生徒と不適切な関係にあるとのうわさが広がる。
井上由美子脚本、今井夏木演出。

（あらすじ）

２０１１年６月、東京都大田区立都中学校の３年２組に転 校生の正樹（神木隆之介）がやって来る。


担任で英語教師の桃子（松下奈緒 ）が彼を紹介するが、正樹は反抗的な態度で周囲を凍り付かせる。

４カ月後、３年２ 組は完全な学級崩壊の状態になっていた。

授業に参加する者は誰もいない。

生徒たちは桃子をばかにするようになり、人格を否定されたと思い悩む桃子は死の誘惑に駆られる。

しかし母、圭子（原田美枝子）の深い愛情で教師としての決意を新たにする。

強い意志を持って生徒に立ち向かうと決めた桃子は、英語の授業中 に受験勉強をする生徒にも厳然とした態度で注意をする。

ところが、桃子の教育方針に異論を唱える保護者から学校にクレームが入る。

三夜連続ＳＰドラマブラックボード
～時代と戦った教師たち～第二夜

高度経済成長期後の１９８０年代、校内暴力の嵐が吹き荒れる中学に赴任した男性教師。
学校一の不良の女子生徒は担任になった彼に事あるごとに反発する。彼は体罰で彼女に接するが、その教育方針が問題となる。
井上由美子脚本、平野俊一演出。

（あらすじ）

１９８０年秋、教師の後藤（佐藤浩市）は東京都大田区立都中学校に赴任した。


懐かしいはずの母校は校内暴力の嵐が吹き荒れていた。

暴走族のバイク、たたき 割られた窓ガラス、教室の黒板には赤いスプレーで「死ネ」の落書き。

教師たちが学校一の問題児、ゆかり（志田未来）を見捨てようとする中、３年５組の担任 になった後藤は体を張って彼女の暴力を止める。



ところが、ゆかりたち不良に手を上げたことで後藤は保護者や教師から”暴力教師 ”と非難を浴びる。

学校にはマスコミが駆け付け、そんな父に反発するかのように後藤の息子、新一（林遣都）がゆかりたちの挑発に乗り、暴力事件を起こす。

三夜連続ＳＰドラマブラックボード
時代と戦った教師たち　
 第一夜
日本にとって変革の節目に生きた３人の教師の姿を通して教育とは何か、日本人とは何 か、人間の希望とは何かを探る３夜連続の物語の１回目。

戦時中、”お国のために死ね”と生徒たちに教えた男性教師は戦後、黒板の前で”命”をどう語るの か。
井上由美子脚本、平野俊一演出。

（あらすじ）

１９４４年２月、召集令状が届き戦地に赴くことになった東京・蒲田第一国民学校高等科の教師、正平（櫻井翔 ）は、生徒を前に最後の授業を行う。




時は流れ、47年春、正平は戦地から焦土と化した東京に帰る。

父は空襲で亡くなり、兄と義弟は戦死し、実家は母のまさ（名取裕子）の内職と米軍専門のカフェで働く妹の静子（安藤サクラ）によって生計を立てていた。

義姉の久子（宮沢りえ）は息子の隆（鈴木福）と二人、まさの手伝い をしながら兄亡き後も正平の家にいた。

そんな中、正平は戦前世話になっていた校長の塩田（北大路欣也）から、新制中学の発足に当たり、教師として働いてほ しいと誘われる。

水曜ミステリー９
小杉健治サスペンス偽証法廷～刑事が越えた一線

殺人事件の唯一の物証を隠してしまった刑事が事件の真相を追う。
小杉健治原作、森下直脚 本、渡辺孝好監督。

（あらすじ）

刑事の大場（寺脇康文）はＯＬが絞殺されていた現場で見覚えのあるネックレスを見つけ、とっさにポケットに入れてしまう。


それは昔、大場が幼なじみの右田（松重豊）に贈った物だった。

やがて同様の手口の殺人が過去にも起きていたことが判明。

それらの現場から遺留品は発見されておらず、こ のネックレスが唯一の物証だった。



単独捜査を始めた大場は、一連の犯行は右田の息子の敏勝（三浦貴大）によるものだと直感。


三浦貴大


敏勝を呼び出し、自首するよう 迫る。

だが敏勝は不法に現場から持ち出されたネックレスに証拠能力がないことを熟知しており、自分が犯人だとほのめかしつつも大場を挑発して去る。

そんな折、同様の手口の殺人事件が新たに発生する。

松本清張没後20年企画市長死す

市議会議員が市長である伯父の不審死の真相をつかもうと奔走する。
松本清張原作、樫田正剛脚本、西浦正記演出。

（あらすじ）

市議会議員の笠木（反町隆史）のもとに、伯父で市長の田山（イッセー尾形）が死んだとの連絡が入る。


真面目一辺倒の伯父が公務中に姿を消し、数日後にある温泉で遺体となって発見されたという。

家政婦

笠木は堅物で通っていた伯父が私用で仕事を抜け出したことに不審を抱き、伯父の家の家政婦であるスミ子（倍賞美津子）の協力の下、伯父の部屋で遺品整理を行う。

そこで発見した日記から、芳子（木村多江）という女性にほれ込んでいた伯父の意外な一面を知る。

笠木はスミ子と共に、 伯父が遺体で発見された温泉に向かう。